「東」の試練

綱引き前の演舞

 「東」には“試練”が待っている。カナチ棒という巨大な木製の棒で「西」の綱と結合するまでの間、綱をずっと担いでいなければならない。

 しかも、すぐに綱引きが始まるのではない。「東」と「西」の若者たちが武術の演舞らしきものを交互に披露したり、体をぶつけあったりしている。この間も「東」はずっと綱を担いでいる。

 若者がぶつかりあうことを喜屋武では「やっちゃい」と言う。語源は不明で、「兄さんたち」という方言説と「やっちゃえ!」という日本語説がある。

 若者たちが体をぶつけあったりしているうちに、興奮して本気でつかみ合いになる。すると、地域のおじさんが「はいはいはいはい」と冷静に割って入る。若者のつかみ合いが「東」と「西」に戦闘意欲をかき立てるようだ。

綱いで待つ

 どんな風に担いでいるか見てみよう。この写真を見れば、綱の大きさが分かるだろう。ズシリと肩にのしかかる重さである。祭りのウキウキ気分が感じられないのは、綱が重いからである。

 

 

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